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「親孝行に金がかからない。
すぐ出来る。」、これはどうしても親孝行しなければならないと思いました。
あのとき2つ返事でかわいい娘を嫁にくれた恩人に、『親孝行』しなくてどうするかと思いました。
私は自他共に認める『ええ格好しい』です。
ここが義父の偉いところです。
「金儲けが出来る」という説得であったら、若い私は屍理屈の1つ2つ言って、素直にやってなかったと思います。
大学を卒業して、6年目の28歳の私でした。
私の『ええ格好しい』の』性格を、見事に手玉に取ってくれた義父でした。
今頃元気であれば、もっと違った親孝行も出来たのにと残念です。
「お百姓さんでも楽々合格できる。」と言われたこともあり、勉強はそのうちと高を括っていました。
ところが、夏頃から大変なプレッシャーになりました。
みなさん同じご経験をされていらっしやることでしょうが、仕事をしながらの受験勉強は大変です。
運が良くてどうにか初受験で合格でき、合格の報告に行ったときに、今度は義父が、「私がお金を出すから開業しないか。」との提案でした。
今と違って、取引主任者証を貰うと、ただちに開業できました。
危なっかしい限りですが。
それから数カ月後、結局義父の資金は借りませんでしたが、母と銀行に開業資金を借りて、200万円で開業しました。
とりあえずの個人営業『S不動産』でした。
麺業の会社が、『S麺業』と称していたことから命名しました。
私と母の名前を組み合わせたものです。
開業時にあったものといえば、覚えやすい番号の電話とFAXだけでした。
電話1本貰えることが嬉しくて、通信が命と考えていました。
この頃のFAXは、煙を出しながら一所懸命受信をしていました。
開業はしたものの、不動産の知識実務を全く知らない私は、ひたすら勉強しました。
『ええ格好しい』の私には、「知らない」ということが屈辱なのです。
知識の習得にはどん欲でした。
しかし、四国の高松では学ぶ機会がありません。
住宅新報社主催のセミナーも、東京大阪が会場でした。
家業があるもので、丁稚奉公へ行くわけにもいかず、限られた環境の中で、知らないことが怖くて、出来るだけ機会を見つけ、必死に学びました。
すべてがゼロからでしたから、何を勉強しても新鮮でした。
このときの経験から、今は自社で『不動産実務研修ゼミ』を、毎月3泊4日で開講しています。
「迷える新人に知恵と勇気と収入を」と題して、開始からもう7年になります。
これは業に携わる限りは永遠の課題ですから、教材は毎月変更しています。
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